バンとはどのような車種?ワゴンとの違いや商用車として
導入する際の選び方
バンは商用車として人気の車種です。しかし、なかにはバンとワゴンの違いがよくわからず、どちらを選ぶべきか迷っている方もいらっしゃるでしょう。
そこで、この記事では、バンとワゴンの違いやバンの特徴、商用車をバンにすることによって得られるメリットなどを解説します。商用車としても人気の日産車のおすすめバンについてもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
バンとはどのような車種のこと?
まずは、バンとはいったいどのような車種を指すのかについて、詳しく解説していきます。
バンの定義とは?
バンとは、一般的に荷物や貨物を乗せることを目的としたクルマを指します。運転席と荷室が分離されていないのが大きな特徴です。日本やヨーロッパにおいては、バンは商用車として安全かつ効率的にモノを運ぶクルマとして認識されています。
日本でバンといえば、主に運搬業務をする商用車を意味しますが、海外ではバンの定義は曖昧です。ただし、箱型の貨物車という点では、各国で共通した認識があります。
バンと呼ばれるようになった理由とは?
「バン」という言葉は、屋根付きのクルマという意味をもつ英語の「caravan(キャラバン)」に由来しています。
ちなみに、バンという言葉は海外でも使われますが、意味は国によって異なります。例えば、日本と同様の商用車を指すこともありますが、車体が箱型のものをバンと呼ぶこともあります。アメリカではトレーラーなどもバンと呼ばれますが、ほかの国では乗用のミニバンをバンと呼ぶこともあるようです。
バンとワゴンの違いとは?
バンの特徴がわかったところで、次はバンとワゴンの違いについて解説します。
輸送対象が違う
バンとワゴンの大きな違いとして、まず挙げられるのが輸送対象です。バンの輸送対象が荷物であるのに対し、ワゴンの輸送対象はおもに人です。
バンは主に荷物を運ぶことを目的に作られているため、重い荷物を積んでも安全に運転できるように、サスペンションを強化するなどの工夫が施されています。一方、ワゴンは乗り心地にも配慮したサスペンションを装備しているのが一般的です。
ナンバーが違う
バンとワゴンは、ナンバープレートの分類番号で見分けることができます。自動車には、車両の大きさや排気量、使用目的に応じて0から9までの分類番号が設定されており、車種によって異なるナンバーが付けられています。
ワゴンやミニバンなどの乗用車は3ナンバーまたは5ナンバー、荷物の運搬を主な目的とする商用車であるバンは、4ナンバー(小型貨物車・軽貨物車)または1ナンバー(普通貨物車)です。
| 分類番号(上1桁) | 車両区分 | 用途 |
|---|---|---|
| 1ナンバー | 普通自動車 | 貨物の輸送(トラックなど) |
| 2ナンバー | 乗車定員11名以上の普通自動車 | 乗用(バスなど) |
| 3ナンバー | 乗車定員10名以下の普通自動車 | 乗用(ワゴンなど) |
| 4、6ナンバー | 小型自動車 | 貨物の輸送(バンなど) |
| 5、7ナンバー | 小型自動車 | 乗用(コンパクトカーなど) |
| 8ナンバー | 小型・普通自動車 | 特殊な用途(特装車など) |
| 9ナンバー | 大型特殊自動車 | 建設機械以外 |
| 0ナンバー | 大型特殊自動車 | 建設機械 |
シートの仕様が違う
荷物を運ぶのがおもな目的のバンは、シートが1列で乗車定員が2~3人の仕様も多く、乗用車としての利用にはあまり向いていないといえるでしょう。一方、人を乗せるのが主目的のワゴンのシートは、4列シートが採用されていることも多いようです。
また、バンとワゴンは輸送対象が異なるため、インテリアの仕様も異なることが多い傾向にあります。
税金が違う
クルマのナンバーだけで税額が決まるわけではありませんが、一般的に1ナンバー車や4ナンバー車は、毎年地方税として納める自動車税が、3ナンバー車や5ナンバー車に比べて低く設定されている傾向にあります。
自賠責保険料が違う
自賠責保険とは強制保険とも呼ばれ、クルマを所有するすべての人が法律で加入することが義務付けられている保険です。交通事故による被害者を救済することが主な目的であり、賠償は対人のみです。自賠責保険には、対物賠償や運転者自身の補償などはありません。
商用車として仕事で使われることが多い1ナンバー車や4ナンバー車は、この自賠責保険料が乗用車に比べて高く設定されている傾向にあります。
| 12か月 | 13か月 | 24か月 | 25か月 | 36か月 | 37か月 | |
| 3及び5ナンバー 自家用乗用自動車 |
11,500 | 12,010 | 17,650 | 18,160 | 23,690 | 24,190 |
| 4ナンバー 小型貨物車自動車 (営業用) |
15,830 | 16,700 | 26,240 | 27,090 | - | - |
| 4ナンバー 小型貨物車自動車 (自家用) |
12,850 | 13,480 | 20,340 | 20,950 | - | - |
| 1ナンバー 普通貨物自動車 (営業用) 最大積載量が 2トンを超えるもの |
24,100 | 25,640 | 42,610 | 44,130 | - | - |
| 1ナンバー 普通貨物自動車 (営業用) 最大積載量が 2トン以下のもの |
17,790 | 18,810 | 30,110 | 31,120 | - | - |
| 1ナンバー 普通貨物自動車 (自家用) 最大積載量が 2トンを超えるもの |
18,230 | 19,290 | 30,980 | 32,030 | - | - |
| 1ナンバー 普通貨物自動車 (営業用) 最大積載量が 2トン以下のもの |
16,900 | 17,860 | 28,370 | 29,300 | - | - |
車検のサイクルが違う
商用車であるバンと、乗用車であるワゴンとでは、車検を受けるサイクルが異なります。以下の図にまとめました。
| 車両区分 | ナンバー | 新車登録時 | 2回目以降 |
|---|---|---|---|
| 乗用車(ワゴン・ミニバン) | 3ナンバー・5ナンバー | 3年後 | 2年ごと |
| 軽貨物自動車 | 4ナンバー | 2年後 | 2年ごと |
| 小型貨物自動車 | 4ナンバー | 2年後 | 1年ごと |
| 普通貨物自動車 | 1ナンバー | 2年後 | 1年ごと |
| 大型貨物自動車 | 1ナンバー | 1年後 | 1年ごと |
車検には車検整備代金(交換部品代含む)が発生するため、毎年車検を受けると想定以上に費用がかかります。ただし、バンはワゴンに比べて税金が割安です。
バンの呼び方の違いとは?
バンといってもミニバンやライトバンなどさまざまな種類があります。ここでは、それぞれの呼び方や違いについて解説します。
軽バン
軽バンとは、軽自動車の貨物自動車を指します。小型貨物車として4ナンバーで登録され、宅配などの事業用に使われることも多い車種です。近年はアウトドア人気もあり、キャンプでの利用やキャンピングカーとしての使用も増えています。輸送の対象が荷物のため、軽自動車でありながら、荷物の積載に耐えられるよう頑丈なサスペンションが採用されています。
ミニバン
日本では、ミニバンというと3列シートを備えた1BOXタイプのクルマを指すことが一般的です。ただし、厳密な定義はないため、2列シート5人乗りタイプのクルマもミニバンと呼ばれることがあります。ミニバンは、人と荷物の両方を多く運べるのが大きな特徴です。
明確な定義はないものの、ミドルサイズの車種がラインナップの中心となっています。比較的大きな車種が多いにもかかわらず、ミニといわれるのは、アメリカのフルサイズバンと比較すると小さいことが由来しています。
ライトバン
ライトバンは荷物の運搬を主目的とし、ハッチバックをもつ貨物車という位置づけです。 バンの中でも比較的小型な形状の車種を指すことが多く後部座席がない、あるいは折りたためるようになっていることが多い傾向にあります。
バンを選ぶメリットとは?
荷物を載せることを目的としたバンを商用車として導入すると、以下のようなメリットがあります。
維持費が安い
バンとワゴンの違いでも解説したとおり、バンは税金面で優遇されているのが特徴です。税金は毎年納めなければならないため、維持費のなかでも多くの割合を占めます。バンの自動車税は、車種によって異なりますが、一般的には同クラスの乗用車に比べて2万~3万5千円ほど安く抑えられている傾向にあります。
ただし、車検サイクルが短いという点も考慮しておかなければなりません。税金や車検を含めたトータルの維持費を考えておく必要があります。
バンを選ぶデメリットとは?
バンは丈夫で維持費が安いというメリットがありますが、商用車をバンにする際はデメリットについても知っておかなければなりません。
車検期間が短い
乗用車とバンの車検期間には、以下のような違いがあります。
| 新車登録時 | それ以降 | |
|---|---|---|
| 乗用車 | 3年 | 2年に1回 |
| バン | 2年 | 毎年 |
バンの車検は、乗用車の約2倍の頻度となるため、手間がかかる点がデメリットです。しかし、毎年車検を受けているということは、定期的にクルマの点検整備が行われているという意味でもあります。定期的に点検されたクルマに乗れることは、安全面においてはメリットといえるでしょう。
衝撃の影響を受けることがある
バンは足回りが頑丈に作られていますが、乗り心地に関しては乗用車より劣ることが多いかもしれません。バンは、衝撃吸収性よりも耐久性を優先しているため、段差を越えるときは「突き上げ」という衝撃を感じることがあります。
バンの選び方とは?
バンを導入する際は、以下のような点に注意して選ぶのがおすすめです。
利用目的を明確にする
バンを選ぶ際は、用途に合わせたサイズや機能を考慮しましょう。荷物の積載量、車内の広さ、必要な装備などを確認して、ニーズに合ったクルマを選ぶことが重要です。同じ業種でも作業内容は異なるため、導入前には従業員へのヒアリングを行い、業務内容を洗い出して整理する必要があります。
乗車定員を想定する
配送業や営業など1〜2名の乗車定員で済む場合と、現場へチームで移動することが多い場合では、求められる乗車定員が異なります。業務に必要な乗車定員を想定し、適切な車種を選ぶことが大切です。
荷物スペースを想定する
荷物を運ぶことが多い場合は、荷室の容量も重要です。荷台の広さに加え、荷物の出し入れのしやすさやドアの形状もチェックしましょう。固定装置やカバーなどがオプションで用意されていることもあります。
購入時に必要な装備を合わせて検討するとよいでしょう。
走行をイメージする
どのような場所を走るのか、走行をイメージすることも大切です。狭い路地や都市部を走行することが多い場合は、小回りが効く小型なバンが向いています。高速道路の頻繁な利用や、郊外への移動が多い場合は、安定性のある大型なバンやトラックが適しています。駐車場・車庫・よく行く訪問先のスペースなどを把握し、車体サイズを考慮しましょう。
価格を比較する
比較検討する際は、クルマの本体価格だけではなく、燃費・税金・保険料・車検費用などを総合的に考慮することが必要です。新車の購入以外にも、中古車の購入、リースなどの選択肢があるため、これらも比較検討するとよいでしょう。
先進的な安全運転支援システムは初期費用が高い反面、事故の予防に役立ち、保険料が安くなるため、維持コストを下げることができるケースもあります。短期的な視点ではなく、長期的な視点でのコストパフォーマンスを考えることも必要です。
日産のおすすめバンとは?
最後に日産でも人気のおすすめバンを4つご紹介します。
キャラバン
キャラバンは、バンとワゴンの2タイプがあり、8色の豊富なボディカラーから選択できます。小型貨物車(4ナンバー)クラスでNo.1の荷室の広さを誇ることが特徴です。ロングホイールベースによって、荷室長は3,055mmで、脚立やパイプ類のような長い荷物も余裕で積み込めます。荷室高1,325mmと荷室幅1,520mmの広さがあるため、積載量は十分といえるでしょう。荷室開口高と開口幅も最大限に確保しており、積み込みやすさも考慮されています。
力強さと低燃費を兼ね備えたディーゼルエンジンもラインアップされており、優れた燃費性能を実現している点も大きな特徴です。エンジン振動によるこもり音も低減し、走行中の騒音を抑制しています。
全方位運転支援システムやインテリジェント エマージェンシーブレーキなど、多くの先進安全装備を備えており、全グレードが「サポカーSワイド」に該当するため、安全運転をアシストしてくれるでしょう。グレードに応じて、セカンドシートは5:5分割式やリクライニング機能が設定できます。
NV200 バネット
NV200 バネットは、バンとワゴンの2タイプがあり、バンは6色、ワゴンは4色から選択可能です。スタイリッシュな外観ながら、大容量の荷室スペースを備えています。荷室床面長×荷室高×荷室幅で算出した荷室容積は3,550Lであり、A4コピー用紙の箱(規格11号相当)で163個積載できます。
荷室高・荷室幅・床面地上高を突き詰めているため、空間を大きく自由に使えるうえ、荷物の積み込みやすさや乗り降りのしやすさも実感できるでしょう。また、広い荷室をさらに広く使える空間効率を考え抜いているため、5人乗りバンのセカンドシートはコンパクトに折りたためます。
優れた乗降性で、乗降頻度が多い方への負担も考慮しています。
インテリジェント エマージェンシーブレーキやハイビームアシストなど、先進安全装備が充実しているため安心です。機能的な収納にもこだわっており、必要なビジネスツールが余裕でおさまります。
日産クリッパーEV
日産クリッパーEVは、燃料を使用せず排出ガスも出さないため、カーボンニュートラルに貢献できます。環境性能を重視したい場合におすすめのクルマです。荷室長1,840mm、荷室高1,230mm、荷室幅1,300mmと、十分な積載スペースが確保されており、多くの荷物を積み込めます。
最大積載量は350kgで、ビールケースなら36ケース、パンケースなら72ケース、段ボール(450×450×600mm)なら助手席前倒し時で14個積載可能です。荷室の10か所にユーティリティーナットを標準装備しているので、フックやレールなどの装着ができ、積載物や業種に応じてカスタマイズできます。
メーターがシンプルなデザインで、直感的に情報を確認できるのも特徴です。インテリジェント エマージェンシーブレーキや踏み間違い衝突防止アシスト(前進のみ)などの先進安全装備も充実しています。
クリッパー バン
クリッパー バンは、利便性や快適性でビジネスシーンをバックアップするクルマです。グレードによりますが、16.4km/Lの燃費性能、優れた取り回し性、積載性能の高さ、多彩な先進安全装備で安心感と安全性を備えています。
荷室長は2名乗車時で1,910mm、荷室幅は4名乗車時で1,385mm、荷室高は1,240mmと荷室サイズが広いのも特徴です。ビールケースなら40ケース、パンケースなら74ケース、段ボールなら69箱、タタミ(中京間)なら9枚、それぞれ積載できます。
フラットな荷室床面に加え、ボディサイドパネルを立てた箱型デザインにより、荷物の積み込みやすさを実感できるでしょう。シートバックを倒すことで、多彩な積載が可能になります。前席のフロアに障害物がなく足元に広いスペースを確保しているため、ドライバーが助手席ドアから乗り降りする際にも、スムーズな室内移動が可能です。
なお、衝突被害軽減ブレーキ(対歩行者)、ペダル踏み間違い時加速抑制装置、車線逸脱警報、先進ライト(自動切替型前照灯など)を採用しており、全グレードが「サポカーS ワイド」に該当します。多彩な先進安全装備により、安心感と安全性を備えています。
まとめ
本記事では、法人の商用車として選ばれることが多いバンの特徴やワゴンとの違いなどを解説しました。バンは車検期間が短い点がデメリットとして挙げられることが多いものの、点検の機会が多いことは安全に運転できるというメリットにもなります。維持費が安く、利用目的や乗車定員などを想定し、本文で紹介した選び方を参考にご検討ください。
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